浜通りで行きたいおすすめイベント特集(2024年版)

福島県浜通り地域は、伝統的な行事や新しい文化が織り交ざる、多様なイベントが近年盛んに行われています。2024年も、迫力満点の「相馬野馬追」、古くから続く「麓山の火祭り」、日本の新しい文化「夏詣」の開催が予定されています。これらのイベントはそれぞれ異なる魅力を持ち、地域の文化と歴史を色濃く反映しています。今回の特集では、これら浜通り地域の見逃せないイベントの魅力を紹介します。

相馬野馬追【南相馬市】

福島県相双地域の伝統行事「相馬野馬追」。
約400騎の騎馬武者たちが甲冑を身にまとい、人馬一体となって馬場を駆け抜けるその姿はまさに戦国絵巻。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
昨年まで7月最終週の土日月の3日間にわたり行われていましたが、今年から5月最終週の土日月に変更。真夏の酷暑を避けて観ることができるようになりました。

麓山の火祭り【富岡町】

「麓山の火祭り」は400年以上続くとされている伝統行事で、富岡町上手岡地区の麓山神社で毎年8月15日に行われています。白褌姿の若者が境内に集まり、自らの手で作り上げた長さ2~3m、重さ30~40kgの松明に火を灯し「千灯（せんどう）、千灯」の掛け声とともに頂上を目指して駆け上がります。頂上では万歳三唱をした後また一気に駆け下り、その後、境内を三十三周し、万歳三唱を行い盆踊りへと移行します。豊作や家内安全を祈願する麓山の火祭りは福島県の重要無形民俗文化財にも指定されています。
コロナ禍の影響で中止を余儀なくされていましたが、昨年(2023年)4年ぶりに復活。
今年も迫力のある火祭りで富岡町を盛り上げてくれるでしょう。

夏詣【いわき市など】

初詣から半年を無事に過ごすことができた感謝とともに、残り半年の無病息災を願う、日本の新たな風習「夏詣」。浜通りでも様々な神社で夏詣が行われていますが、特にいわき市勿来町にある国魂神社の風鈴参道は圧巻です。約800個の風鈴が彩る参道は、風にそよぐ音色と涼しい風を感じることができるうえ、絶好のフォトスポットにもなっています。

この特集を通して、浜通り地域のイベントが持つ深い意味と豊かな文化を感じていただけたことでしょう。相馬野馬追の勇壮な騎馬武者たち、麓山の火祭りの熱い情熱、そして夏詣は、この地域の多様な魅力を象徴しています。2024年の浜通りで、これらのイベントを体験し、地域の魅力に触れ、新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。