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光のモニュメント ~人々の想いをつなぐ希望の灯り~
福島県浜通り、相双地区の夜空を照らす「光のモニュメント」は、東日本大震災からの鎮魂と再生への願いを込めて2017年から始まりました。
2024年で8年目を迎えるこのイベントは、これまで相双地区の点と点を繋ぐように様々な場所で開催され、年を追うごとに注目を集めています。
今回はその「光のモニュメント」の概要や成り立ち、これまでとこれからについて紹介します。
光のモニュメントとは?その成り立ち
「光のモニュメント」とは福島県、浜通り、相双地区の様々な場所で行われている、サーチライトで夜空を照らすイベントです。
企画を主催しているのは「光のモニュメント実行委員会」。その中心にいるのが南相馬市原町区出身で飲食業を営む須藤栄治さんです。
須藤さんは本業の傍ら震災直後から「つながろう南相馬」という市民団体を立ち上げ、地域の復興に携わってきました。
その中で、須藤さんが感じていたのは東日本大震災・原子力災害によって生じた地域格差や見えない壁などの様々な「分断」でした。
そこで、かつてまちのシンボルとして親しまれていた201メートルの無線塔を、光で再現することで、みんなの心が寄せ合える場所になり、分断が生まれていた地域が1つになるのではないかと考えたことから2017年「光のモニュメント」は始まりました。
光のモニュメントのこれまでとこれから
南相馬市から始まった「光のモニュメント」。
このイベントを通して地元の文化に興味を持った須藤さんは、原子力災害で大きな被害を受けた相双地区が、市町村の枠を超えて歴史・文化の繋がりが深いことに気づきます。
今まで点と点であったものを線で繋げていくように開催エリアを拡げていき、現在までに8市町村でこのイベントが行われています。
開催場所の中には普段はあまり立ち寄ることがない場所もあり、訪れた人たちにとっては地域の歴史や文化、そして地域同士の繋がりを知るきっかけにもなっています。
現在(2023.12時点)は「光のモニュメント2023-2024」が開催中で2024年も1月から3月にかけて各所で光が灯される予定になっています。
無線塔の存在を知る世代には「懐かしい」
無線塔の存在を知らない世代には「新しい」
光のモニュメントはこれからも様々な世代の人々の想いを繋いでいくことでしょう。
光のモニュメントの最新情報は「光のモニュメント実行委員会」の公式SNSをご覧ください