地元民おすすめ！知る人ぞ知る桜の名所特集

夜の森の桜など、県内でも随一の桜の名所がある浜通りですが、今回は地元民だからこそ知る隠れた桜スポットを特集します。王道の場所も良いですが、少し足を伸ばして訪れる価値のある美しい桜の名所を紹介します。

三千本復興桜【飯舘村】

養蚕農家を営んでいたご夫婦が、自宅の桑畑を使い、ご自身の苗字を桜で表現したいという想いから震災前より始まった桜の植樹。
原発事故による全村避難で植樹を中断した時期はありましたが、全国から訪れたボランティアの方達の協力もあり植樹が再開されました。
現在は約３千本の桜が植えられており「飯舘復興 三千本の桜」と呼ばれています。

前田川沿いの桜【双葉町】

双葉町の花にもなっているように、双葉町には数多くの桜スポットがあります。
その中でも人気のスポットとなっているのが前田川沿いの桜です。
約2kmにわたって続く桜並木はとても美しく散歩コースとしても人気です。

坂下ダムの桜【双葉町】

夏にはアジサイ、秋には紅葉と四季折々の景色を楽しむことができる坂下ダムですが、
春にはソメイヨシノやヤマザクラなど400本以上の桜が咲き誇ります。
毎年、4月の上旬には桜の開花時期に合わせたウォーキングイベントも開催しています。

今回紹介した桜スポットは、それぞれが特別な物語と地域への愛情を秘めています。
三千本復興桜の植樹から始まる復興の希望、前田川沿いの桜がつなぐ地域の絆、坂下ダムでの季節の移ろいを楽しむ穏やかな時間—これらはすべて、春の浜通りを訪れた人々にとって忘れられない体験になるでしょう。隠れた桜の名所を訪れることで、地元の人々の温かい心と浜通りの美しい春を感じとってください。