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双葉町の伝統行事「双葉町ダルマ市」特集

今回は双葉町、新春の恒例行事「双葉町ダルマ市」を特集いたします。

毎年1月の第2土曜・日曜の2日間開催されるこの行事は、江戸時代から続いていて約300年の歴史を持つとされています。

毎年町内外から数千人の人が訪れていて賑わいを見せていましたが、福島第1原発事故の影響により、全町避難を余儀なくされ、2022年まで避難先のいわき市で開催されてきました。2023年に12年ぶりに古里双葉町へと戻り、来年も双葉町での開催が予定されています。

双葉町の復興の象徴でもある「ダルマ市」、その見所はどういったものがあるかご紹介していきます。

「巨大ダルマ引き」で新春を祝う

ダルマ市のハイライトは、初日に行われる「巨大ダルマ引き」です。約3メートルの体長を持ち、600キログラムの重さの巨大ダルマを中心にした綱引きは、北が勝つと豊年満作、南が勝つと商売繁盛とその年を占い、南北に分かれたチームが力を合わせ、新しい年の繁栄と幸福を祈念します。

双葉町の特産品「双葉ダルマ」

特に注目すべきは、JA福島さくら女性部協議会双葉支部ダルマ部会が絵付けした双葉ダルマの販売です。双葉町の特産品である双葉ダルマは縁起物として色とりどり、大小さまざまなものが販売され、多くの来場者がこれらを購入しています。

双葉ダルマは、地元の人々の手によって一つ一つ丁寧に描かれているため、それぞれ表情が異なり個性があります。

双葉町の活気を感じる「ダルマ神輿」

ダルマ神輿は双葉町消防団第二分団に所属するメンバーがさらしを巻いた姿となり、出店者の商売繁盛や来場者の家内安全、双葉町の復興を祈願して、威勢の良い掛け声とともに会場内を練り歩きます。
その姿はとても迫力があり、双葉町の活気を感じることができます。

いかがでしたでしょうか。
双葉町ダルマ市は、他にも民俗芸能発表会や芸能発表会、スペシャルゲストによるステージイベント、地元のグルメを味わえる飲食ブースなど様々な出店や催しが用意されています。

新年の幕開けと共に、双葉町の温かな魅力と現在の姿を直接体感する絶好の機会です。伝統ある「ダルマ市」を訪れ、この地域が持つ豊かな文化と復興への歩みを、ぜひ自らの目と心で感じてみてください。